2016年2月21日 全国理事会&オーシャンボウル

2月21日、アメリカンフットボールクラブチームの全日本選手権『オーシャンボウル』が大阪で行われた。それに先立ち、前日の20日に全国理事会が行われたため、私は東日本理事の一員として参加させて頂くこととなった。以下のレポートはその2日間の激動をまとめたものだが、先に念押ししておくがノンフィクションである。作り話ではない。現実に大阪で起こったことを記憶の限り記述している。

【第一章】 1日目、大阪入り~全国理事会参加
天気、大雨。
翌日は晴れるらしいという天気予報だったが、それも心配になるくらいの雨の降り方だった。私は所用があり、昼過ぎの新横浜発の新幹線に飛び乗り一路大阪へ。
何とか16時からの全国理事会には間に合い、各地区との意見交換に参加させて頂いた。東西のフットボールを比較されることはよくあると思うが、それはアメフトの技術の差だけでないと感じたというのが率直な感想だ。一例をあげると、関西では小学生フラッグフット・高校・大学・Xリーグ、そしてJPFFという各組織が連携できているそうだ。お互いの交流もあり、審判の手伝いに行ったり、特にJPFFの認知度を上げるための活動が上手くできているように感じた。少なくとも関東ではそのようなことはない。
でもそれは悲観することでもなく、逆に関東フットボールを盛り上げる方策はまだまだあるということの裏返しでもある。もっと近いところで言えば、ラザロには鎌倉ボウルがあり、まさに小学生から社会人までがフットボールを通じて交流できる素晴らしいイベントだ。JPFF東日本では認知されてきているイベントだが、まだ成長できる要素はあるのではないか?もっとおもろいイベントにできるのではないか?など是非考えてみたいと思う。鎌倉ボウルはHCに頼ってしまっている部分も大きいが、いずれは我々だけでイベントを成功させ、HCは来賓でお招きするくらいになって初めて自主運営と言えるのでは?なんて妄想が膨らんでしまうくらい、刺激を受けた全国理事会であった。
ちなみに、関西や北陸でも鎌倉ボウルと同様の趣旨で行っているボウルゲームがあるそうだ。できればそういったイベントを視察に行ってみたいと思っている。全国理事会への手土産だが、横浜銘菓ありあけハーバーを用意していった。元ママチャリ(新キャプテン)から土産としてもらえるはずの大分銘菓ざびえるはまだ口にしていない・・・。

【第二章】 1日目夜、理事懇親会~夜の大阪へ
天気、まだ雨。
会場を飲み屋に移し、懇親会という名ではあったが理事会の続きのようでとても有意義な時間であった。私は初めての参加だったが、関西や北海道の理事の方々と話す機会はなかなか無いので、チームに落とし込む機会があれば是非話をしたいと思っている。
さて、このレポートを読んで下さっている皆様はあることにお気付きであろう。まだ、ベッカム先輩が出てきていないことに・・・。最近のベッカム先輩はハイボールがお好きなようだ。ちなみに千駄ヶ谷で行われる理事会の後に行く飲み屋ではホッピーばかり飲んでいる。懇親会でもハイボールをかなりのペースで飲んでいたため、想像の通り二次会に行くころにはベロベロになっていた。最も印象的だったのが、二次会のお店は薄暗いバーだったのだが、鏡に映った自分を見て『うわっ、ビックリしたー』と言っていた。
二次会の店を出たあと、最初はホテルに帰ろうとしたのだが、自分が『お好み焼き食べたいっすねー』と言ったことで先輩にスイッチが入ってしまったようだった。『マイケル、行くぞ!』と言ってタクシーを止め、梅田からなんばへ移動。ちなみに自分は大阪に来るのは12年ぶり2回目。タクシーが御堂筋を走っていることを知り、『おー、これは阪神タイガースの道ですねー!』なんてありきたりのコメントを発したら、『マイケル、雑やな。』と怒られてしまった。
無事に道頓堀に到着。時はすでに日付が変わっていた。やたら行列ができていたタコ焼き屋さんが目に留まり、The観光客のマイケルはそのたこ焼きを食べたいと言ったため深夜の寒空の下行列に並んだ。並んでいるあいだ、ベッカム先輩はタコ焼きを焼いていた“まっちゃん”という青年にカラみ始めた。

ベ『まっちゃーん、タコおまけしてやー。』
ま『(笑顔で)たまに2つ入ってるんでお楽しみにしといてくださいやー』
ベ『いや、ガチやから。タコおまけしてや。』
マ『すいませんね、酔っ払いは無視していいですよ。』
マ『そういえばベッカムさんも関西弁ですね。この人、金沢なんですけど金沢って関西なんですかね??』
ま『いやー金沢は関東でしょ。』
ベ『まっちゃーん、そりゃ冷たいわー。タコおまけしてや。』

関東だと言われたにも関わらず、本場関西の青年に関西弁でタコおまけを交渉し続けるベッカム先輩。ホンマに素敵な人やわ。タコ焼きの前にラーメンを食べたり、先輩が道行く人たちに美味しいお好み焼きはどこだと声をかけまくってたりというお話は割愛させて頂く。

【第三章】 2日目、オーシャンボウル
天気、晴れ。
しかし風がものすごく強くクソ寒い。ホテルを出発し、エクスポフラッシュフィールドへ向かう途中のコンビニで、ベッカム先輩が買ったドリップコーヒーが薄くて烏龍茶みたいな色になっていたことに大笑いして1日が始まった。
グラウンドに到着すると既に西日本の方々が準備をしていてくださって、東日本理事たちは本部で試合を見守るだけだった。本部は50ヤードラインの上部にあり(富士通スタジアム川崎と同じようなガラス張りの部屋)、エアコン完備ですごく暖かいし何より試合がとても見やすい。1試合目のウラワーズは試合終了直前まで勝っていたのに、最後の最後で逆転されてしまった。思い出すのはラザロがオーシャンに出場した2009年。相手は同じブートレッグス。あの時も同じように逆転負けだったと記憶している。追い込まれてもロングパスを立て続けに通す底力もあの時と同じだった。これが関西フットボールなのかもしれない。
私は強風が吹き荒れ寒かったが、グラウンドに降りてサイドラインで試合を見させて頂いた。ふと気付いたのだが、ベッカム先輩は本部(=暖房完備の部屋)からこの時一度も出てきていない。2試合目開始。天気晴れ。我々が苦汁をなめた立川ファルコンズの登場だ。相手の長野ブルーパーズのキャプテンは学生の頃から知っている選手だが、相変わらずのアスリート。OL・DLも強くて立川はずっと劣勢に回っていた。

前半終了。天気晴れ。
ハーフタイムショーが終わり、一旦本部に戻っていた私がグラウンドに再び降りようとしたら、ついにベッカムが動いた。

『立川に喝を入れなきゃあかんな。』

またしても関西弁だ。そしてベッカム先輩がグラウンドに降りた瞬間、とんでもない奇跡が起こった。(冒頭にも述べた通り、これはノンフィクションである。)なんと雨が降ってきたのだ!お天気雨程度の少量ではあったが、今までどっ晴れだったので私は目を疑った。しかもベッカムの奇跡はこれだけではない。ちょうどグラウンドに入ったときに後半のキックオフだったのだが、なんと立川がキックオフリターンTDを食らったのだ。

『立川に喝を入れなきゃあかんな。』

この言葉を思い出して妙に虚しく感じたのは自分だけだったであろうが、東日本代表の立川さんが窮地に追い込まれているのに私は笑いをこらえるのに必死だった。(実際はこらえられてない)そして先輩は数分グラウンドで試合を観戦した後、本部(=暖房完備の部屋)に帰って行った。

【最終章】 帰京、そして今後の展開として思うこと。
試合終了後、The観光客のマイケルは太陽の塔を見たいとワガママを言い、昨日食べれなかったお好み焼きを食べたいとワガママを言い、大阪みやげを買いたいとワガママを言い、ベッカム先輩にもお付き合い頂いた。連れてってもらったお好み焼きはとても美味しくて、先輩はというとお好み焼き屋で大ジョッキセットを頼み、帰りの新幹線でもハイボール(濃いめ)を飲んでいた。本当に2日間お疲れ様でした。そしてありがとうございました。

一章でも述べたことの続きになるが、運営という業務に対しての意識というのは本当に大切なんだなと改めて感じることができた。語弊があるかもしれないが、東日本が西に比べて劣っているとか、ラザロの運営意識が足りないという意味では決してない。むしろ、ラザロの運営に対する姿勢というのはトップレベルであることは確信できた。たださらに上のステップとして、運営の中にはリーグ運営・チーム運営はもちろんだが、フットボールの永続的な発展とか次世代につなげていくのも運営に含まれているのではないだろうか?と思わされた。そこまでできれば素晴らしいことだし、少なくともそういうことを目指して動いている人たちが全国にはたくさんいるということがわかり、全国理事会に参加できて本当によかったと思っている。チームの若い人たちにもこういった体験をしてもらいたいと思うし、まずは運営の面白さをチームに落とし込むのが私の仕事なのかなと。そこから自主的に運営参加する人たちが出てくることを切に望んでいます。

マイケル

※ベッカム先輩の言動をネタにしてしまいましたが、理事会のあと新車でご自宅までお送りする約束になっているのでお許し頂けるはずです。

※マイケルの車が新車になりました。荷物が全然積めない小さな車なので、備品は水ボトルくらいが限界です。

2016年3月2日 | カテゴリー : teamreport | 投稿者 : lazarus